異空窟LV11に到達
【シェンナ】ここが操塞室か!大将は誰だ!?
【ナナス】えっ、何… 侵入者!?
【カカロ】武将達はどうしたんじゃ!
【シェンナ】異空窟探索で手薄になってたみたいでね。排気口を使って来させてもらったぜ。
【シェンナ】朽ちた要塞でも拾えればと思って異空窟に来たんだが、まさか現役の要塞に出会うとはな。
【シェンナ】しかも、操塞室まで警備が手薄で、くたびれたオヤジと若造の二人きりときた…大将がいないとは幸運だ。
【シェンナ】さあ、舵をよこしな。今日からこの要塞は俺の物だ。大人しく従うなら乗せておいてやる。
【ナナス】あ、すみません、 僕がこのママトトの大将で…
【カカロ】儂が国王のカカロじゃ。
【ヤモス】舵は渡そうにも 渡せないんでやんすよー!
【シェンナ】わっ、なんだてめえ!!
シェンナが天井近くの操塞席にいる ヤモスを見て、ぎょっとした。
【ヤモス】『なんだ』はひどいでやんす。
【シェンナ】それに、お前が大将だと…?
【ナナス】うん、そうなんだ。 でも、僕や父を倒しても ママトトは動かせないよ。
【ヤモス】ママトトは このあっしと一体化してるんで。 あっし以外には扱えないんでやんす。
【シェンナ】な……
【ナナス】あの… もし要塞に乗りたいのなら、 僕達を手伝ってもらえないかな?
【シェンナ】はあ!?
【ナナス】手薄になってしまっていたとはいえ、 武将達の目を盗んで侵入できた その能力…貸してもらいたいんだ。
【シェンナ】お前…乗っ取りにきた俺を、いきなり信用するってのか?
【ナナス】うん。なんとなくだけど、君は ただ戦いたいだけで、大将になりたい とは思ってないように見えて。
【シェンナ】はっ……
【カカロ】要塞を手に入れて 何をするつもりだったんじゃ?
【カカロ】あちこちに喧嘩をふっかけるだけの つもりだったのなら、 ナナスに協力してみてもよいじゃろ。
【シェンナ】はーあ…まあいいや。なんか、馬鹿馬鹿しくなった。
【シェンナ】その通りなんだよ。俺は大将なんて面倒くせーと思ってる。一度失敗してるしな。
【シェンナ】待遇によってはお前に使われてやるよ。ちゃんと戦わせろよ。
【ナナス】ありがとう! えーっと……名前は?
【シェンナ】シェンナだ。
ま、こんなもんだろ。
あ?なんだこれ?
死にやがれッ!
邪魔だ、失せろ。
固まってんじゃねーよ!
もう一発いくか。
ってーな、なにしやがる!!
ちっ、腰抜けが!
くそっ…ここまできて。